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女性士業の会assemble⁺のメンバーによるブログです。
弁護士 安藤文子
こんにちは。弁護士の安藤です。
前回に引き続き「女性起業家と契約書」について。
今回は、契約書にまつわる「女性起業家あるある事例」を2つご紹介します。どちらも、私が実際に経験したケースを元にしています。 自分が女性起業家のAさんやCさんの立場だったら…と想像しながら読んでみてください(^^)
ケース① Aさんはピアノの先生。
自身の子育ての経験を生かし、子ども向けの曲のアレンジを得意としています。
B社は保育園を経営する会社。園児向けのオリジナルソングをつくりたいと考え、Aさんに監修を依頼しました。
無事、曲が完成し、B社が契約書の案をAさんに示したところ… Aさんは突然顔色を変え、「これまでせっかく信頼関係でやってきたのに…急にビジネスライクになってしまい悲しいです」と言い出しました。
B社は、「監修者としてAさんの名前を公表したり、報酬をお支払いするためには、会社として契約書が必要なんです。契約書の内容はご希望に応じて修正できますので。」と説明しましたが、Aさんはなかなか納得しません。
結局、B社は、Aさんの名前は外に出さず、取引も今回限りとすることにしました。
ケース② Cさんはフリーのライター。
女性目線の記事を得意としています。
D社は女性向けの雑誌を扱う出版社。Cさんにコラムの執筆を依頼しました。
D社が普段使っている契約書のひな形をCさんに示したところ… Cさんは、「著作権に関する条項がよく理解できないので、削除してほしい」と主張しました。
D社は、「他のライターさんとも同じひな形で結んでいるので…」と説得を試みましたが、Cさんは「私の権利が奪われてしまうのではないか」とすっかり不安になってしまっています。
そこで、D社は、やむなく著作権に関する条項を削除しました。
しかし、その後、Cさんが同じテーマの記事を自分のブログに書いたところ、D社から削除を求められ、トラブルになってしまいました。
いかがですか?自分がもしAさんやCさんの立場だったら、自信を持って対応できるでしょうか。
次回は、この2つのケースについてもう少し掘り下げてみたいと思います!
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